鮎原中村(読み)あいはらなかむら

日本歴史地名大系 「鮎原中村」の解説

鮎原中村
あいはらなかむら

[現在地名]五色町鮎原中邑あいはらなかむら

田所たどころ村の東、虚空蔵こくぞう山の東にあり、南を北東から南西都志つし川支流相原そうはら川が流れる。正保国絵図に村名がみえ、高二五四石余。天保郷帳では鮎ノ原中村とあり、高四〇二石余。反別戸数取調書では反別四四町七反余、高五八七石余、うち一六四石余が蔵入地、四二四石余が生駒隼之助ら一〇名の給地。家数五九・人数二六九。元禄五年(一六九二)には都志組(淡国通記)、宝暦一〇年(一七六〇)および近世後期には鮎原組に属した(宝暦一〇年「淡州津名三原両郡郷村御帳」佐野家文書など)

庄屋熊田氏は紀州の郷士と伝え、当村に移住、二六〇年余も庄屋を勤め、幕末には寺子屋も経営した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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