鬼薊(読み)オニアザミ

デジタル大辞泉 「鬼薊」の意味・読み・例文・類語

おに‐あざみ【鬼×薊】

キク科多年草。日本特産で、本州山中自生。高さ0.5~1メートル。全体に毛が多い。葉は基部が広く、縁に長いとげがある。6~9月ごろ、粘りけのある紫色頭状花をつける。
一般に、夏から秋に大形のたくましい花を開くアザミ 秋》

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精選版 日本国語大辞典 「鬼薊」の意味・読み・例文・類語

おに‐あざみ【鬼薊】

〘名〙
① キク科の多年草。本州の山中に生える。茎は高さ五〇センチメートル~一メートルになり、上部に縮れた毛や、くもの巣状の毛がある。根出葉は長さ三〇~六〇センチメートルの楕円形で羽状に中裂し、各裂片は卵形でふぞろいの鋭い鋸歯(きょし)がある。七~九月に、紫色の筒状花を開く。総苞はねばり気がある。おにのあざみ。〔俳諧・誹諧初学抄(1641)〕
② 大形で、葉の鋸歯の鋭いアザミの仲間を総称して示す通俗名。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 醜い女のたとえ。
雑俳・長ふくべ(1731)「御持参楊貴妃でなし鬼あざみ」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鬼薊」の解説

鬼薊 (オニアザミ・オニノアザミ)

学名Cirsium nipponense
植物。キク科の多年草,高山植物

鬼薊 (オニアザミ)

植物。キク科の多年草。ヤマアザミ別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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