高松堰(読み)たかまつぜき

日本歴史地名大系 「高松堰」の解説

高松堰
たかまつぜき

寒河江市の南西部、寒河江川南岸の扇状地を流れる市域最大の用水堰。明治一八年(一八八五)の高松堰用水掛村々書上(菊池文書)によると、寒河江村一九六町余・柴橋しばはし村一三七町余・八鍬やくわ村一〇三町余をはじめとして、水掛りの村は一八ヵ村にわたり、その灌水面積は五八一町余に及ぶ。この堰は慶長一四年(一六〇九)頃西国浪人菊池藤五郎(雨池村在住)が寒河江川から揚水した水路である。ただしそれ以前に寒河江城の堀に引水する二ノ堰があり、その上流に寒河江大江家家臣高松左門が揚水し命名した堰があったものを、藤五郎が拡大したものらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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