高性能液体クロマトグラフィー(読み)コウセイノウエキタイクロマトグラフィー

デジタル大辞泉 の解説

こうせいのう‐えきたいクロマトグラフィー〔カウセイノウ‐〕【高性能液体クロマトグラフィー】

高速液体クロマトグラフィー

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化学辞典 第2版 の解説

高性能液体クロマトグラフィー
コウセイノウエキタイクロマトグラフィー
high performance liquid chromatography

略称HPLC.通常の液体クロマトグラフィーにおいて,固定相の粒子をさらに小さくして,細い分離管を用いて相当の圧力をかけて(粒子を小さくすると液の通過が遅くなるので)溶媒を流せば,ガスクロマトグラフィーのような速さで,しかもすぐれた分離能が得られる.このような方法を一般に高性能液体クロマトグラフィーとよぶ.高速液体クロマトグラフィー,あるいは高圧液体クロマトグラフィーとよばれることもある.充填剤は3~10 μm の多孔質ポリマー,または非多孔質小粒子にシリカゲルのようなものの薄層をつくり,これに液体をコーティングしたものなどが用いられる.移動相(溶媒)の導入圧は1~40 MPa,検出器には示差屈折計,紫外分光計などがある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報