高和田河岸(読み)たかわだがし

日本歴史地名大系 「高和田河岸」の解説

高和田河岸
たかわだがし

[現在地名]大宮町 高渡

久慈川西岸にあった。「水府志料」に「此所に板、たばこ、其外諸品荷受のかしあり。此所より小場、小野等のかしへ馬付にて送る」とある。「国用秘録」には「四里四方余ニして市町を立て諸品市にひさぎ民其日帰りニして四方より持集り繁昌するなり若此里数之内へ市町を立る時ハ諸品少して繁昌せざる故(中略)如此定たるものと見へたり、水戸領太田村部垂村石塚村馬頭村市場也、此外ニ安良川大中介川湊太子市ありといへ共月六度ニ定たる事もなし、近頃農民商を好て(中略)市場願往々にあり指免すといへども必未繁昌せず」と記され、保内ほない(現久慈郡大子町)を後背地にもった部垂へたれ村は諸産物が集散する市場であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android