駒見八幡宮(読み)こまみはちまんぐう

日本歴史地名大系 「駒見八幡宮」の解説

駒見八幡宮
こまみはちまんぐう

[現在地名]富山市八幡

旧郷社。法人名は八幡宮で、祭神は誉田別命・大幡主命・息長帯比売命・玉依姫命など。のち神明宮を合祀。垂仁天皇代に大幡主命(皇子大若子)の阿彦平定を記念して祀ったという。「越中国式内等旧社記」に駒見八幡神社として「駒見村鎮座、称万見八幡宮」とある。「越中旧事記」には八幡村に鎮座、天長八年(八三一)八月一五日の勧請とし、「八幡村は拝殿本社布目村に有りしとなり。今の布目村の真福寺別当にて村社にてありしを、越後の長尾勢越中守山を攻めし節焼払ひけるとなり」とある。室町期に万見まみ保は足利義満の弟満詮(小河殿)領であったが、満詮の母紀良子は山城石清水いわしみず八幡宮検校法印通清の娘であり、当宮勧請にかかわるとも推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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