駒沢村(読み)こまざわむら

日本歴史地名大系 「駒沢村」の解説

駒沢村
こまざわむら

[現在地名]岡谷市川岸かわぎし 駒沢

東部の天竜川左岸山地から流下する小河川の扇状地上に立地する散村である。西方を天竜川が流れる。村名の初見は嘉禎三年(一二三七)の奥書をもつ「祝詞段」に「小坂鎮守、ヲタイニ鎮守花岡三ノウ、駒沢鎮守」とある。「駒沢鎮守」は駒沢下垣外しもがいと鎮座の諏訪社のことで、祭神は建御名方命・八坂刀売命のほか御子神一三神に、木花咲爺姫・大己貴命・少彦名命・倉稲魂神を合祀してある。安永年間(一七七二―八一)に隣村鮎沢あいざわ村に産土神を分けている。

永禄一〇年(一五六七)の諏訪五十騎衆交名の中に名を連ねている駒沢新右衛門尉は諏訪社に近い峯畑みねのはた(現在空堀跡あり)居城としていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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