駆合・懸合(読み)かけあわせる

精選版 日本国語大辞典 「駆合・懸合」の意味・読み・例文・類語

かけ‐あわ・せる ‥あはせる【駆合・懸合】

〘自サ下一〙 かけあは・す 〘自サ下二〙
① 互いに、馬を寄せ合ったり、走り寄ったりして戦う。
平治(1220頃か)中「実盛まづ一騎の武者に懸けあはせ、『わぎみ、たそ』と問へば」
② かけつけ集まる。
浮世草子好色一代男(1682)六「世之介是を聞もあへず、死出立にてかけこみしを、おのおの懸合(カケアハセ)義理をつめ、至極にあつかひ、其後太夫を手に入侍る」

かけ‐あ・う ‥あふ【駆合・懸合】

〘自ハ四〙
① 馬に乗ったり、走ったりして攻めかかる。敵に出会って互いにはげしく攻め合う。
平家(13C前)九「さてはよい敵ごさんなれ。おなじう死なば、よからう敵にかけあふて、大勢の中でこそ打死をもせめとて」
② 走ってやってくる。かけつける。
※虎明本狂言・文蔵(室町末‐近世初)「新五新六かけあひ、はるかの谷をみれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android