馬騎の内廃寺(読み)まきのうちはいじ

日本歴史地名大系 「馬騎の内廃寺」の解説

馬騎の内廃寺
まきのうちはいじ

[現在地名]寄居町桜沢

秩父山地の北東端、荒川左岸に分布する末野すえの窯跡群の中央部尾根上に立地し、標高は二〇八―二五六メートル。遺構は比高四八メートルの間に、尾根を整形した一六の平場からなる。最も広い平場には四棟の瓦葺建物跡の存在が推定され、一部礎石も確認されており、創建は素弁一〇葉の軒丸瓦から七世紀後半と考えられている。八世紀初頭には複弁七葉蓮華文の軒丸瓦が出現し、この軒丸瓦の製作方法は馬騎の内技法とよばれる独特のもので、須恵器整形時の道具で整形されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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