馬相野(読み)まあいの

日本歴史地名大系 「馬相野」の解説

馬相野
まあいの

平安時代の巨麻こま郡内の一領域の地名で、「続日本後紀」承和二年(八三五)四月二日条に「甲斐国巨麻郡馬相野空閑地五百町賜一品式部卿葛原親王」とみえる。いわゆる親王賜田が設けられた場所である。「甲斐国志」は現在の八田はつた村・白根しらね町付近の御勅使みだい川扇状地に求め、同町有野ありのは相野の転訛であり、八田御牧をその後身とみる。一方、「日本地理志料」は「馬相」を「馬木」の誤写とみなして、真衣野まきの(現武川村)と同一であるとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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