デジタル大辞泉
「首楞厳経」の意味・読み・例文・類語
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しゅりょうごん‐きょう ‥キャウ【首楞厳経】
[一]
仏書。三巻。秦の鳩摩羅什訳。首楞厳三昧について説く。首楞厳三昧経。
[二] 仏書。「大仏頂如来密因修証了義諸菩薩万行首楞厳経」の
略名。一〇巻。般剌蜜帝訳とされるが、
中国での
偽経と考えられている。
修禅・耳根円通などについて禅法の要義を説いた経。一名、中印度那
陀大道場経、大仏頂経。
通常、「首楞厳経」というと、これを指すことが多い。
※
今昔(1120頃か)六「首楞厳経を講ずるを以て業とす」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
首楞厳経
しゅりょうごんきょう
悟りを得る最も端的な方法として首楞厳三昧を説く『首楞厳三昧経』 Śūraṃgamasamādhi-sūtraのこと。この経典には長大なものと簡略なものとがあったらしいが,サンスクリット語の原典は断片的に伝えられるのみ。また,般刺蜜帝訳『大仏頂如来密因修証了義諸菩薩万行首楞厳経』 (10巻) も同じく『首楞厳経』と略称されるが,これは『首楞厳三昧経』の大型のものの中国訳とも,中国撰述の疑経であるとも考えられている。
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