飽無(読み)あくなき

精選版 日本国語大辞典 「飽無」の意味・読み・例文・類語

あく‐なき【飽無】

連体〙 いつまでも満足することのない。とどまることのない。
日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉三「其属隷となりて其厭くなきの欲を満たさざるを得ず」
※竹沢先生と云ふ人(1924‐25)〈長与善郎〉竹沢先生の人生観「『善』に対する飽くなき渇仰が」

あき‐な・し【飽無】

〘形ク〙 (「飽きがない」の意) 満足できない。あきたりない。
浄瑠璃・惟喬惟仁位諍(1681頃)三「扨々見るも腹立や、引き裂きくひてもあきなしと」

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