飯胴甕古窯址(読み)はんどうがめこようし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「飯胴甕古窯址」の意味・わかりやすい解説

飯胴甕古窯址
はんどうがめこようし

佐賀県唐津市北波多の稗田にある岸岳唐津系の窯跡安土桃山時代に属し,唐津焼系統の陶器を焼いた窯。上下2窯があり,下窯が調査された。下窯は階段状割竹式登り窯で,内部は焼成室を含めて8室に区切られ,全長は約 18mある。唐津焼の窯としては最古の窯の一つであり,朝鮮の築窯技術にならってつくられたと考えられる。甕,壺,瓶,碗,皿,鉢,杯などの破片が出土し,これらには灰釉,長石釉,暗青釉,鉄釉などがかけられているが,彩画はない。

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