食飽・食厭(読み)くいあく

精選版 日本国語大辞典 「食飽・食厭」の意味・読み・例文・類語

くい‐あ・く くひ‥【食飽・食厭】

〘自カ四〙 あきあきするほど食う。また、多量に食べたり、しばしば食べたりしてそれ以上食べたくなくなる。食い飽きる。〔文明本節用集(室町中)〕
※俳諧・炭俵(1694)上「どの家も東の方に窓をあけ〈野坡〉 魚に喰あくはまの雑水芭蕉〉」

くい‐あき くひ‥【食飽・食厭】

〘名〙 多く食って、食うのに飽きていやになること。
人情本・明烏後正夢(1821‐24)四「両方の手に、美味(うま)いものの喰飽(クイアキ)

くい‐あ・きる くひ‥【食飽・食厭】

〘自カ上一〙 =くいあく(食飽)
良人自白(1904‐06)〈木下尚江〉中「釈迦出家はヲクビの出る程女に食い飽きた贅沢頂上じゃわい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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