食逸(読み)くいはぐれる

精選版 日本国語大辞典 「食逸」の意味・読み・例文・類語

くい‐はぐ・れる くひ‥【食逸】

〘他ラ下一〙 くひはぐ・る 〘他ラ下二〙
① 食べる機会をのがす。食べそこなう。くいっぱぐれる。
生計手段を失う。生活の道を失う。くいっぱぐれる。
※続あにいもうと(1934)〈室生犀星〉「江戸に出て食ひはぐれて鳥屋手先になってゐたが」

くい‐はぐれ くひ‥【食逸】

〘名〙
① 食べる機会を失うこと。食べそこなうこと。くいっぱぐれ。
② 生活の手段を失うこと。また、その人。くいっぱぐれ。
婦系図(1907)〈泉鏡花〉前「直の妹の縁付いて居るのが、理学士。〈略〉皆食ひはぐれはないさ」

くいっ‐ぱぐれ くひっ‥【食逸】

〘名〙 「くいはぐれ(食逸)」の変化した語。
※新版大東京案内(1929)〈今和次郎〉生活の東京「新聞解禁記事の絶えない間は為替ブローカー万々歳飯の食ひっぱぐれはないが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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