飛返(読み)とびかえる

精選版 日本国語大辞典 「飛返」の意味・読み・例文・類語

とび‐かえ・る ‥かへる【飛返】

〘自ラ四〙
① とんでもとの所へ立ちもどる。いそいで立ちかえる。
万葉(8C後)五・八七六「天飛ぶや鳥にもがもや都まで送り申して等比可弊流(トビカヘル)もの」
② はねかえる。はずんでもどる。
平治(1220頃か)中「重盛射向の袖に、はたとあたってとびかへる」
③ ものすごくびっくりする。
洒落本・鄰壁夜話(1780)「小児を青串にさし貫き、焼物にして鉢にのせいだすにぞ、勘ヱ門見るより気も魂も飛(トビ)かへりしが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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