飛車取王手(読み)ひしゃとりおうて

精選版 日本国語大辞典 「飛車取王手」の意味・読み・例文・類語

ひしゃとり‐おうて ‥ワウて【飛車取王手】

〘名〙
将棋で、打った一手が飛車手と王手両手になること。王手飛車。飛車手王手。
滑稽本和合人(1823‐44)三「自身番で、飛車取王手をわらふやうに、かく有りたきもいい」
② (比喩的に用いて) 二つうち、どちらかを確実に実現させようとする方策両天秤
人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)三「本街道を迯れば追手に取巻れるだらうし、閑道へかかれば狼が居るといふし、飛車取り大手を喰ったのだア」

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