風巻(読み)シマキ

デジタル大辞泉 「風巻」の意味・読み・例文・類語

し‐まき【風巻(き)】

《「し」は風の意》風が激しく吹き荒れること。また、その風。「雪風巻き 冬》「―くる雪の黒みや雲のあひ丈草

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精選版 日本国語大辞典 「風巻」の意味・読み・例文・類語

し‐まき【風巻】

〘名〙 (「し」は風の意) 風がはげしく吹きまくること。また、その風。とくに海上暴風強風にあおられて生じる海水のしぶきをいう。また、雨や雪などを含んで激しく吹きつける風。《季・冬》
※中務集(989頃)「打ちこゆる波のおとせばもらぬよりしまきの風ぞふきかへさるる」

し‐ま・く【風巻】

〘自カ四〙 (「し」は風の意) 風がはげしく吹きまくる。
堀河百首(1105‐06頃)雑「波のをるいらこが崎を出づる舟はや漕ぎわたせしまきもぞする〈源国信〉」

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