風字硯(読み)ふうじけん

精選版 日本国語大辞典 「風字硯」の意味・読み・例文・類語

ふうじ‐けん【風字硯】

〘名〙 古代の硯(すずり)一つ外形が風字形で手前に縁がなく、硯背の手前左右に足があるもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の風字硯の言及

【硯】より

…この渠溝は墨汁が外へ流れ出るのを防ぐために考案されたものであろう。晋代には,硯面が鳳字形をなし,墨池を臼状に作り,硯背に2足を施した鳳字硯(風字硯,箕様(きよう)硯,鳳池硯ともいう)の流行したことが文献の上で知られている。しかし出土硯の多くは円形,方形の下に3足または4足を施した陶硯,瓷硯,石硯である。…

※「風字硯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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