風切領巾(読み)かぜきるひれ

精選版 日本国語大辞典 「風切領巾」の意味・読み・例文・類語

かぜきる‐ひれ【風切領巾】

〘名〙 (「ひれ」は肩掛けのような薄い布) 風を切って進むことのできる呪力(じゅりょく)を持ったひれ。風の吹くのを止めさせることのできるひれ。天日槍(あめのひぼこ)新羅(しらぎ)から持って来たという八種類の宝物の一つ。
古事記(712)中「故、其の天之日矛の持ち渡り来し物は、玉津宝と云ひて、珠二貫(ふたつら)。又浪振る比礼〈比礼の二字は音を以ゐる。下は此に效へ〉、浪切る比礼、風振る比礼、切風比礼(かぜきるヒレ)。又奥津鏡、辺津鏡、併せて八種なり」

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