顔見・顔見世(読み)かおみせ

精選版 日本国語大辞典 「顔見・顔見世」の意味・読み・例文・類語

かお‐みせ かほ‥【顔見・顔見世】

〘名〙
① 人に顔を見せること。特に、初めて大勢の人に顔を見せること。また、初めて人に会うこと。新人を紹介すること。かおぶれ。
※京三条衣棚南町文書‐慶長一〇年(1605)一〇月二日・京三条衣棚南町掟「借屋之儀、借主より町へかほ見せとして弐十疋可之事」
遊女芸妓などが、はじめて勤めに出るときに、客や揚げ屋などをまわって顔を見せ挨拶(あいさつ)すること。
浄瑠璃・傾城島原蛙合戦(1719)二「けふ突出しの妹(いもと)女郎唐琴を引連れて揚屋揚屋を顔見せと」
評判記・難波立聞昔語(1686)序「目にみへぬ鬼神を和らげ〈略〉夫婦の情しる事も今顔見せの一徳なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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