20世紀日本人名事典 「頭山 満」の解説
頭山 満
トウヤマ ミツル
- 生年
- 安政2年4月12日(1855年)
- 没年
- 昭和19(1944)年10月5日
- 出生地
- 筑前国福岡(福岡県福岡市)
- 旧姓(旧名)
- 筒井
- 別名
- 号=立雲
- 学歴〔年〕
- 興志塾
- 経歴
- 福岡藩士の子として生れる。興志塾に学び、西郷隆盛の大陸政策に共鳴、明治8年矯志社を結成。萩の乱に参加して入獄していたためめ西南の役には参加できなかった。12年向陽社を組織し、国会開設運動を推進。14年箱田六輔、平岡浩太郎らと玄洋社を結成、自由民権運動の一派として活動し、大陸進出を主張する大アジア主義を唱え、金玉均、孫文、ボースらの亡命者を助けた。その後、国家主義に移行、22年条約改正問題や対露開戦論などを論じ、日本国家主義運動の中心人物として活躍した。終始公職につかず在野生活を続け、右翼の巨頭として政界の黒幕であった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報