預手形(読み)あずかりてがた

精選版 日本国語大辞典 「預手形」の意味・読み・例文・類語

あずかり‐てがた あづかり‥【預手形】

〘名〙
江戸時代両替商が預金者に対して発行した手形で、名あて人に限らず、持参した人に支払ったので兌換券のように通用した。〔商事慣習問目並報答書案(1882頃)〕
② 江戸時代、無利子借用証書。返済期日を明記しないで、貸し主の請求があればいつでも返済しなければならない約束のもの。
浮世草子好色五人女(1686)三「おのれには預(アツカ)り手形(テガタ)にして銀八拾目の取替(とりかへ)あり」

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