鞍馬口村(読み)くらまぐちむら

日本歴史地名大系 「鞍馬口村」の解説

鞍馬口村
くらまぐちむら

[現在地名]北区出雲路いずもじ神楽かぐら町・立テ本たてもと町・たわら町・まつした町〉

村名は洛中鞍馬寺門前くらまでらもんぜん(現左京区)を結ぶ鞍馬街道(若狭街道)の出入口、鞍馬口にちなむ。東は下鴨しもがも(現左京区)賀茂かも川をもって境し、西南は京都町中(現上京区)西北小山こやま村と接する。

村域は賀茂川に沿う狭長な河原地で、村の西側に御土居おどいが走り、その内側は寺院が集められた寺町であった。寛文九年(一六六九)一一月より翌年にかけて、京都所司代板倉内膳正重矩が、幕命により堤防を構築、これによって耕地が安定し、村落が形成されたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報