鞍岳(読み)くらだけ

日本歴史地名大系 「鞍岳」の解説

鞍岳
くらだけ

旭志村の東部にあり、標高一一一八・六メートル。阿蘇外輪山西部の一角にあたる。「国誌」には「菊池阿蘇小国ニ堺ヘリ絶頂馬ノ鞍ニ似タリ故ニ名トス」と記す。康永二年(一三四三)三月二五日、豊後の大友氏の軍勢が菊池城攻めに先立って「鞍嶽山」に進入し菊池氏勢と合戦が行われた(同年三月二九日「志賀頼房軍忠状」志賀文書)。「地志略」には「当郡の鎮山也。菊池伝に曰く、延元三年九月四日菊池肥後守武重と、甲斐民部大輔重村鞍岳にて戦ふ。武重勝利を得たり」とあり、古戦場の地である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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