鞍に拠りて顧眄す(読み)あんによりてこべんす

精選版 日本国語大辞典 「鞍に拠りて顧眄す」の意味・読み・例文・類語

あん【鞍】 に 拠(よ)りて顧眄(こべん)

(中国、漢代の将軍馬援が、老年でなお役に立つことを示そうとして、天子の前で馬に乗って勢いの盛んなところを見せたという「後漢書‐馬援伝」の故事から) 馬の鞍によりかかって前後を見回す。威勢の盛んな態度にいう。
※火の柱(1904)〈木下尚江〉二三「威風堂々として尚ほ鞍(アン)に拠(ヨ)って顧眄(コベン)するの勇を示す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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