靱性(読み)じんせい

精選版 日本国語大辞典 「靱性」の意味・読み・例文・類語

じん‐せい【靱性】

〘名〙 材料の粘り強さ。外力によって破壊されにくい性質弾性塑性のような量的な評価は定義されていない。一般的には弾性限界などの大きな材料を靱性が強いという。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二「若し攪するときに、力を用ひる強からざれば、流質となりて其韌性を失ふ」

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化学辞典 第2版 「靱性」の解説

靱性
ジンセイ
tenacity

材料の粘り強さ.外力に対して破壊しにくい性質.そのためには強さとともに破壊するまでの変形量が大きくなければならない.[別用語参照]破壊強度

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改訂新版 世界大百科事典 「靱性」の意味・わかりやすい解説

靱性 (じんせい)

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世界大百科事典(旧版)内の靱性の言及

【延性】より

…さらに延性側に属する切断面として二重カップ型があり,これは,局部収縮の後,中心部に亀裂が生じて周辺部に伝わるが,せん断破壊はせず,伸びて破断面の両側ともカップ状に破断するものである。 これに対して,材料のねばり強さを表す言葉に靱性(じんせい)toughnessがある。靱性は,破壊を起こすのに要する単位体積当りの仕事量などを目安として示される。…

※「靱性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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