静静(読み)シズシズ

デジタル大辞泉 「静静」の意味・読み・例文・類語

しず‐しず〔しづしづ〕【静静】

[副]動作などが、静かにゆっくりと行われるさま。「静静祭壇の前に進み出る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「静静」の意味・読み・例文・類語

しず‐しず しづしづ【静静】

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 静かに事を行なうさま、静かにゆっくりと動作が行なわれるさまを表わす語。そろそろ。
蜻蛉(974頃)下「前なる谷より、くもしづしづとのぼるに」
太平記(14C後)二五「ひた甲の兵七百余騎、閑々(シヅしづ)と馬を歩ませて打ち寄せたり」
② きわめて静かなさま、静かでさみしいさまを表わす語。
※承応版狭衣物語(1069‐77頃か)二「御堂の内しづしづとして長閑(のどか)なるに」

しんず‐しんず しんづしんづ【静静】

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) 「しずしず(静静)」の変化した語。語り物の口調として用いられる。
浄瑠璃田村(1650)二「もり国は、れんぜんあしげのこまにのり、みかたのぢんを、しんづしんづとあゆませ」

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