青柳郷(読み)あおやぎごう

日本歴史地名大系 「青柳郷」の解説

青柳郷
あおやぎごう

現青柳付近に比定される中世の郷。嘉禎三年(一二三七)五月に「青柳郷」が山城石清水いわしみず八幡宮検校宗清から妻(善法寺祐清の女)一期分として譲与された(同年五月日「検校宗清処分状」石清水文書/鎌倉遺文七)。その後当郷筥崎宮の本家田中家によって相伝されていったようである。しかしやがて田中家の分家である北田中家が支配するところとなり、応永三一年(一四二四)八月二二日、良清(北田中家)は分銭二〇〇貫文で当郷を「田中殿御門跡」(融清)に沽却した(「法印良清避状」同文書/大日本古文書四―二)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android