霧渡(読み)きりわたる

精選版 日本国語大辞典 「霧渡」の意味・読み・例文・類語

きり‐わた・る【霧渡】

〘自ラ四〙
① 霧があたり一帯にたちこめる。
源氏(1001‐14頃)夕霧「日入り方になり行くに、空の気色(けしき)も、あはれにきりわたりて」
② 霧がたちこめたように、眼がかすむ。目が曇る。
※成尋母集(1073頃)「顔をだに見むと思へど、涙にきりわたりて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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