雪の山(読み)ゆきのやま

精選版 日本国語大辞典 「雪の山」の意味・読み・例文・類語

ゆき【雪】 の 山(やま)

[一]
① =ゆきやま(雪山)①《季・冬》
※枕(10C終)八七「ここにのみめづらしとみる雪の山所々にふりにけるかな」
② =ゆきやま(雪山)②《季・冬》
③ (白髪を雪にたとえて) 白髪の頭。
拾遺(1005‐07頃か)雑下・五六四「老いはてて雪の山をばいただけどしもと見るにぞ身はひえにける〈よみ人しらず〉」
[二] (「せっせん(雪山)」の訓読み) 古代インドで、釈迦辛苦修行したと伝えられる山。
源氏(1001‐14頃)総角「恋わびて死ぬる薬のゆかしきに雪の山にやあとをけなまし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「雪の山」の意味・読み・例文・類語

ゆき‐の‐やま【雪の山】

ゆきやま1」に同じ。
ゆきやま2」に同じ。
白髪をたとえていう語。
「老い果てて―をばいただけど霜と見るにぞ身は冷えにける」〈拾遺・雑下〉
雪山せっせん」を訓読みにした語。
「―の御法みのりなるらし年を経て広くふりしく末ぞ嬉しき」〈拾玉集・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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