難所・難処(読み)なんしょ

精選版 日本国語大辞典 「難所・難処」の意味・読み・例文・類語

なん‐しょ【難所・難処】

〘名〙 (「なんじょ」とも)
険難な場所。危険な場所。通行に困難な場所。難関
※宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解「就中馬津渡是海道第一之難処、官使上下之留連処也」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)市振「けふは親不知子不知、犬戻り、駒返しなどいふ北国一の難所を越えて」
物事を遂行する上で困難な箇所。むずかしい部分。難関。
※反故集(1671)下「我等最早、難処(ナンジョ)を超て、今少しに成たりと也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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