陶器千塚(読み)とうきせんづか

日本歴史地名大系 「陶器千塚」の解説

陶器千塚
とうきせんづか

[現在地名]堺市辻之ほか

泉北丘陵の北東部にあたる標高五〇―六〇メートルの段丘上にある古墳群。現在は大半が宅地化し、御坊山ごぼうやま古墳ほか数基が残るのみ。昭和二五年(一九五〇)の調査では前方後円墳一・円墳三二の計三三基が確認されている。同三一年そのうち二一号墳(カマド塚)・二三号墳(ツキ塚)などの発掘調査が行われた。二一号墳・二三号墳はいずれも径一五メートルの葺石・埴輪を伴わない円墳で、二一号墳では中心よりやや東寄りで南北を主軸とした竈槨が検出され、炭化した人骨二体分が確認された。遺物として銀環・瑪瑙製棗玉・碧玉製管玉・水晶製切子玉・銀製うつろ玉ほか鉄器須恵器などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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