阿蘇野(読み)あその

日本歴史地名大系 「阿蘇野」の解説

阿蘇野
あその

直入なおいり朽網くたみ郷に含まれ、阿蘇野川流域一帯に比定される。貞治三年(一三六四)二月日の大友氏時所領所職等注進状案(大友文書)に「同国直入郷付田野・阿蘇野」とみえる。本来朽網郷である阿蘇野が守護大友氏の所領直入郷の付けたりとなっているのは、やはり本来は朽網郷であった久住くじゆう名と白仁しらに(以上現直入郡)が直入郷に編入されたことと同様に(応永二一年「直入郷段銭結解土代」志賀文書)、大友氏が守護大名化していく過程で、守護領の基盤拡大が図られた結果であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android