闘争技術(読み)とうそうぎじゅつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「闘争技術」の意味・わかりやすい解説

闘争技術
とうそうぎじゅつ

ある一定の目標の成就をめぐり利害が反する個人,集団,階級,国家などが自己に敵対するものに対して闘争する方法。その手段や技術には説得,宣伝,妥協 (協定) ,非難威嚇詐術,集団示威など間接的かつ非物理的手段の駆使から,一揆暴動反乱クーデター暗殺,戦争など物理的強制手段の直接行使まで含まれる。物理的強制手段を駆使した闘争の典型は戦争であり,古くから戦争技術の学問である兵学が発達してきた。特に内外の政治情勢を的確に把握して,意識的に国家形態 (国制) や社会の変革を企図する統治理論,革命理論には,すぐれた政治技術や闘争技術を含んでいる。

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