関脇村(読み)せきわきむら

日本歴史地名大系 「関脇村」の解説

関脇村
せきわきむら

[現在地名]猪苗代町関都せきと

都沢みやこざわ村の南に位置し、東は川桁かわげた山に続く九〇〇メートル級の山地が連なり、南西は猪苗代湖に面する。川東組に属し、南は壺下つぼおろし村。同村には関所があり、これに隣接するところから村名が生じたという(猪苗代郷土誌稿)。北方には端村川原崎かわらざき新田がある。二本松街道が通り、一里塚があった。また同街道の駅所で、制札所が置かれた(「新編会津風土記」など)湖岸を東進する同街道の脇道金曲かねまがり村から当村に入り、本道に合流した。なお当村麓山はやま神社神官を勤めた土屋家の由来記によると、いつの頃か月輪潟つきわがたから当地へ家屋八軒が住居を定めたのが村の草創といい、寛文一〇年(一六七〇)絵図(六角家蔵)では、この頃には家数二一ほどの集落であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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