長迫古墳(読み)ながさここふん

日本歴史地名大系 「長迫古墳」の解説

長迫古墳
ながさここふん

[現在地名]八代市日奈久大坪町 大坪川

長迫集落西方の水田中にあった古墳。墳丘は消滅し詳細は不明。明治二〇年代、砂岩の切石を組合せた箱式石棺が発見され、その内部に同心円文が陰刻されていた。棺材の一部は現在東京国立博物館に所蔵され、その一つに六個の円文がみられる。そのなかの三個は二重円の外側に鋸歯文帯をめぐらし、中央には小さな円孔がある。円文の上には直線が延びており、鏡をつり下げた状態を表現したものとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android