長田井堰(読み)おさだいぜき

日本歴史地名大系 「長田井堰」の解説

長田井堰
おさだいぜき

長田野台地の西南端と岩間いわまの台地との間の谷にある。この井堰は古来土師はぜ川の本支流のなかでは最も頻繁に決壊している。この堰の上流土師川竹田たけだ川が合流し、広域の降雨時には、長田・多保市とおのいちみやなどの田圃一面に湛水するためである。

堀村代々庄屋記録(堀区有文書)には、この井堰修復の記事が四回ほどあるが、江戸時代最大の洪水があった享保二〇年(一七三五)の翌年二月の記事に次のようにある。

<資料は省略されています>

この井堰は、長田・土師ほりの三村共同で管理していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android