長浜八幡宮(読み)ながはまはちまんぐう

日本歴史地名大系 「長浜八幡宮」の解説

長浜八幡宮
ながはまはちまんぐう

[現在地名]長浜市宮前町

JR北陸本線長浜駅の東北東にある。旧県社。東隣に真言宗豊山派舎那しやな院がある。鎌倉後期から現れる八幡荘の鎮守とされ、かつては坂田さかた八幡宮などとも称し、近世には長浜町の鎮守となる。祭神誉田別ほんだわけ(応神天皇)足仲彦たらしなかつひこ(仲哀天皇)息長足姫おきながたらしひめ(神功皇后)創建の時期は不詳だが、社伝では延久元年(一〇六九)源義家の奏に基づき、後三条天皇の命で山城石清水いわしみず八幡宮より分祀、勧請されたという。また垂仁天皇のとき勧請された湖水の社に、のちに八幡宮を勧請、同年石清水八幡宮の別宮となったとも伝える。永正七年(一五一〇)一一月書写の八幡愚童訓の奥書などに「江州坂田郡八幡別宮」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「長浜八幡宮」の解説

長浜八幡宮

滋賀県長浜市にある神社。旧県社。延久年間に京都の石清水八幡宮からの分霊により創建されたと伝わる。祭神は足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)、誉田別尊(ほんたわけのみこと)、息長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)。春の例祭で奉納される曳山祭は「長浜曳山祭の曳山行事」として国の重要無形民俗文化財指定

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