長外路村(読み)ながとろむら

日本歴史地名大系 「長外路村」の解説

長外路村
ながとろむら

[現在地名]船引町長外路

北鹿又きたかのまた村の北、うつしヶ岳西麓の山地丘陵に立地。長戸呂とも記す。江戸時代には三春藩領内有数の馬産地であった。越田和おつたわに嘉元年中(一三〇三―〇六)銘の供養塔がある。中世田村庄のうち。永禄一一年(一五六八)七月吉日の熊野山新宮年貢(青山文書)に「八段 六百五十 長とろ」とみえ、以後は六〇〇文とするとの注記がある。天正一四年(一五八六)一〇月一三日の熊野山新宮年貢帳(同文書)には「長戸呂」とみえ、六四五文を紀州熊野新宮へ納めている。同一八年一〇月九日の熊野新宮領差出帳(片倉文書)では「長津呂」とあり、同宮へ年貢を納めている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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