鎌掛村(読み)かいがけむら

日本歴史地名大系 「鎌掛村」の解説

鎌掛村
かいがけむら

[現在地名]日野町鎌掛

上駒月かみこまづき村の東にある。村の南東端の笹尾ささお峠を越えて甲賀郡土山つちやま(現土山町)に通じ、近世には御代参ごだいさん街道の継立宿としても発達。地名は山神の祭地に二又の木(カギとよぶ)を掛けて山神を祭る掛神信仰に由来すると伝える。しろ山には中世蒲生氏の居城鎌掛城跡がある。永正七年(一五一〇)八月二五日、本願寺九世実如から法善ほうぜん道場(現真宗大谷派専明寺)に絵像が下されているが、その裏書に「蒲生上郡日野牧必佐郷鎰懸」とみえる。

江戸時代初期には幕府領、寛永四年(一六二七)伊予松山藩領となり、同一〇年幕府領に復する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android