錫紵(読み)シャクジョ

デジタル大辞泉 「錫紵」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐じょ〔‐ヂヨ〕【××紵】

天皇二親等以内の親族服喪の際に着用する浅黒色の闕腋けってきほう。しゃくちょ

しゃく‐ちょ【××紵】

しゃくじょ(錫紵)

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精選版 日本国語大辞典 「錫紵」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐じょ ‥ヂョ【錫紵】

〘名〙 天皇が二親等以内の親族の喪に服するときに着る、浅黒色の闕腋(けってき)の袍(ほう)
令義解(718)喪葬「凡天皇。為本服二等以上親喪。服錫紵

しゃく‐ちょ【錫紵】

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世界大百科事典(旧版)内の錫紵の言及

【喪服】より

… 素服の語は早く《日本書紀》仁徳天皇条に見え,天智天皇条には〈皇太子素服称制〉などとあるが,日本で喪服とともに服忌(ぶつき)の制が確立せられたのは,上述のように中国唐の制度にならって制定された〈養老令〉からである。その〈喪葬令〉に,天皇は本服2等以上の親喪のためには錫紵(しやくじよ)を着し,3等以下および諸臣の喪のためには帛衣(はくい)を除くほか,雑色(ぞうしき)を通用すと規定せられている。錫紵は浅黒色の細布で作った闕腋(けつてき)の(ほう)で,これを常の服のうえに重ねて喪服としたのである。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」