精選版 日本国語大辞典 「錏・錣・𩊱」の意味・読み・例文・類語
しころ【錏・錣・𩊱】
〘名〙
① 兜(かぶと)の鉢につけて頸(くび)から襟(えり)を防御するもの。多くは札(さね)または帯状の鉄板を三段ないし五段下りとして威しつける。段により三枚錏、五枚錏などという。近世の当世錏には饅頭錏、日根野(ひねの)錏、割(わり)錏などの種類がある。
② 錏頭巾の三方を覆うために取りつけたもの。
③ 「しころびさし(錏庇)」の略。
※俳諧・本朝文選(1706)三・賦類・四梅廬賦〈李由〉「廂(ひさし)に孫庇をおろし、下側にしころをつけて」
④ 砧(きぬた)を打つ槌(つち)。しころづち。〔俚言集覧(1797頃)〕
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