銀札場役所跡(読み)ぎんさつばやくしよあと

日本歴史地名大系 「銀札場役所跡」の解説

銀札場役所跡
ぎんさつばやくしよあと

[現在地名]徳島市寺島本町東一丁目

銀札の発行および銀・銀札交換を管掌した役所。天和元年(一六八一)塀裏へうら(現新内町)に設けられ、享保一五年(一七三〇)の銀札再発行以降は寺島本てらしまほん丁の東端に置かれた。

延宝八年(一六八〇)徳島藩では豪商魚屋長左衛門と寺沢六右衛門が座本役となり銀札を発行することになった(「銀札場一巻留書」御大典記念民政資料)。それに伴い塀裏をはじめ、南方みなみがた中島なかしま(現那賀川町)日和佐ひわさ(現日和佐町)とも(現海部町)北方きたがた撫養四軒屋むやしけんや(現鳴門市)わき(現脇町)池田いけだ(現池田町)に銀札場が置かれた(天和元年「金銀札遣就被仰付御掟之覚」蜂須賀家文書)。塀裏の銀札場は塀裏銀札場指図(同文書)によれば三三七坪で、そのうち家や土蔵、番所が一〇四坪を占めていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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