金遣(読み)かねづかい

精選版 日本国語大辞典 「金遣」の意味・読み・例文・類語

かね‐づかい ‥づかひ【金遣】

〘名〙
金銭のつかい方。また、その程度。ぜにづかい。
浄瑠璃女殺油地獄(1721)上「生れは陸奥会津にて名代流さぬかねづかひ」
② 金銭を浪費すること。放蕩。また、その人。
※浄瑠璃・心中二枚絵草紙(1706頃)上「真野(まの)の長者同前の大がねつかひに思はれて」

きん‐づかい ‥づかひ【金遣】

〘名〙 江戸時代取引などで用いられた語。金貨幣を主体に取引が行なわれる状態をいう。江戸では、商品価格が主として金貨単位(両・分・朱)で示されることが多かった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android