金神頭・金磁頭(読み)かなじんどう

精選版 日本国語大辞典 「金神頭・金磁頭」の意味・読み・例文・類語

かな‐じんどう【金神頭・金磁頭】

〘名〙 鏃(やじり)の一種。的になるものを傷つけないように、先端平面にした神頭(じんどう)が、多く木製であるのに対して、金属製のものをいう。篦口(のぐち)は小さく、しだいにふくらみ、また、細くなり、さらに先に至って太くなっている。かなじどう。
※宝の山(1891)〈川上眉山〉五「三十五束の矢を番(つが)ひ、金磁頭(カナジンドウ)に火を燃やして、満月の如く引絞り」

かな‐じどう【金神頭・金磁頭】

太平記(14C後)三「胡簶(えびら)より金(カナジドウ)を一つ抜き出し、〈略〉さらば一矢仕り候はん。受けて御覧候へと云ふ儘に」

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