金池村(読み)かないけむら

日本歴史地名大系 「金池村」の解説

金池村
かないけむら

[現在地名]岩出町金池

紀ノ川の支流住吉すみよし川の中流域にある。北西白草しらくさ村、北は西安上谷にしあんじようだに村。「続風土記」は「古此地に大なる池ありて金池といふ、村名これより起る」と記す。中世山崎やまさき庄に含まれたと思われる。慶長検地高目録によれば村高五七七石余、小物成一斗二升八合。山崎組に属し、「続風土記」では家数三二、人数一四三。同書は「村の東北三町許に氏神といふ松の生たる小塚あり、その辺の字を細浜といふ、土人の詞に細浜千軒といひ伝へて大なる村ありし所といふ、何れの時廃絶せるにや詳ならす、今もその辺に堂屋敷と唱ふる所ありて厚き瓦大なる石なと残りたるあり」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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