金巻新田村(読み)かねまきしんでんむら

日本歴史地名大系 「金巻新田村」の解説

金巻新田村
かねまきしんでんむら

[現在地名]新潟市金巻新田

田島たじま村の南、西にし川左岸に沿い、南は道河原どうがわら村。近世を通じ庄屋を世襲した朝妻家の家系略説(朝妻邦雄氏蔵)によると、同家の祖嘉左衛門は、曾和そわ新田村の草分となった兄の儀右衛門とともに、慶長―元和(一五九六―一六二四)の頃、信濃国より来越し、いずみ村に隣接する六地ろくじ山を開拓、肝煎になったという。はじめ嘉左衛門かざえもん新田、のちに六地村、寛文二年(一六六二)金巻新田村と改めたといい、承応二年(一六五三)長岡藩検地を受ける。元禄郷帳では田島村枝郷とあり、高一二七石五斗余。享保九年(一七二四)の村明細帳(朝妻邦雄氏蔵)では同高を記し、砂地五〇石余、がす地六〇石余とあり、一軒前は一二石三斗四升五合七勺で、この年季質地代金は三両ほどで年により変動した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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