日本大百科全書(ニッポニカ) 「野迫川(村)」の意味・わかりやすい解説
野迫川(村)
のせがわ
奈良県南西部、吉野郡の村。村の中央部に荒神(こうじん)岳(1260メートル)、南に伯母子(おばこ)岳(1344メートル)、西の和歌山県境に白口峰(しらくちみね)、陣ヶ峰などの山々が連なる山間村で、十津(とつ)川の上流川原樋(かわらひ)川、池津川、中原川沿いにわずかに集落が点在する。林野が村域の97%を占め、主産業は林業。アメノウオ(アマゴ)の養殖、ワサビ栽培なども行われる。和歌山県境は高野竜神(こうやりゅうじん)国定公園の一部。年末年始に行われるオコナイは県の無形民俗文化財。面積154.90平方キロメートル、人口357(2020)。
[菊地一郎]
『『野迫川村史』(1974・野迫川村)』
[補完資料] |