野田(鹿児島県)(読み)のだ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「野田(鹿児島県)」の意味・わかりやすい解説

野田(鹿児島県)
のだ

鹿児島県北西部、出水郡(いずみぐん)にあった旧町名野田町(ちょう))。現在は出水市の西端部を占める。旧野田町は1975年(昭和50)町制施行。町名は1657年(明暦(めいれき)3)に新設された郷名による。2006年(平成18)出水市に合併。旧町域は北に傾斜した低い出水台地の西端を占め、肥薩(ひさつ)おれんじ鉄道と国道3号、504号が通る。島津氏の始祖忠久(ただひさ)が薩摩(さつま)支配の拠点とした木牟礼(きのむれ)城(出水市高尾野(たかおの)町)に接し、5代貞久(さだひさ)までの墓が感応寺にある。農業が主産業で、米、ミカン、タバコの生産が多い。ツルおよびその渡来地は特別天然記念物。

[白石太良]

『『野田村郷土誌』(1974・野田村)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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